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ND/小説7 のバックアップ(No.1)
データ
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| タイトル | キーボードクラッシャーは○○○*1ようです。 |
|---|---|
| 加筆者 | ND |
| タイプ | 二次創作 |
| ジャンル | その他 |
| 転載開始日 | 2019年1月28日 |
| 話数 | 1話 |
キーボードクラッシャー
ND
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制作者:ND
深夜0時。
月光が照らす。
誰もいないはずの夜の部屋。
その近く。
何故かそこに歩いてくるような音が響いてくる・・・。
「おいお前何してんだよ!」
強く押されて飛ばされた。
痛い。
なぜ罪もないのに罰を受けるのか。
彼はいつからこうなってしまったのか。
今思えば、彼の夜の姿を見たのは・・・
初めてだったかもしれない。
「今日もゲームやるか!」
部屋の前。
ドアの向こうから声が漏れている。
またPCゲームをやっているようだ。
最近はゲームをやる事も多くなった。
と、
ガシャン!!
!?
「邪魔だこの中古ゲーム!!」
「燃やされてえのか!!」
!!?
何かが、おかしい。
あのゲームは確か・・・
1週間前に買った筈だ。
しかも、深夜に。
深夜0時に、叫んでいる。
「じゃあ今日もアンリアルトーナメントやるか!!」
アンリアルトーナメント。
彼が一番気に入っているゲームだ。
このゲームは何年前に買ったものか・・・
確か・・・ ・・・年前。
「ロードまだか!?」
彼の声で、再びドアの前に戻る。
最早ドアがないのではとも思う程である。
彼がもともと声が大きいのは知っていた。
「さあ行くぜ!!」
ゲームが始まったようだ。
「今日も今日とてぶっ殺してやる!!」
暴言。
最近はすっかり慣れてしまった。
でも思い出す。
暴言はいつからだったか・・・と。
・・・・・・。
「よっしゃ!!ダブルキルだ!!」
またドアの前に戻る。
「最高ー♪×5」
どうやら上手くいっているらしい。
しかし深夜にこれとは・・・。
と、次の瞬間、
「死ね!!!!」
!!!?
「誰だキルしやがったのは!!!死ね!!!!」
思わず声が出そうになった。
窓の外には、いつの間にか暗雲が立ち込めている。
確か深夜に、雨が降る予報だった。
と、
サーーーー・・・・・・。
「そうだ・・・いい方法があった」
僅かな可能性。
聞き間違えでは?
「これでくたばったろ!!どうだ俺の武器は!!」
何故かこちらも緊張してくる。
「ああああああ!!!!」
!!!?
ガン!!ガン!!
ガシャン!!
「ああああ!!!!オエッ!!!!」
ガッシャン!!
「ホワア!!ホワア!!!ホワアアアア!!!!」
・・・・・・・・・・・・。
最早声も出なかった。
雨音が強くなっている。
カッ!!
ズドン!!
ゴロゴロ・・・
雨はいつしか、雷雨に変わっていた。
「イヒヒヒヒヒ・・・」
怪しげな笑い声。
ひょっとして、本人ではないのでは?
・・・・・・あり得るか?
「ってこのままではまずい!!」
「ウイルス対策忘れてたぜ!!!!」
カッ!!
ズドン!!
ゴロゴロ・・・
雷が鳴ったその時、
見知らぬ声がした。
「どうも」
キーボードクラッシャー「嫌々!!!!NDなんかやっぱり大嫌いだああああ!!!!」
深夜1時。
部屋は真っ暗。
月光が雲間から再び差し込む。
辺りには残骸。
辺りは何事もなかったかのように静けさを取り戻している。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
その日目撃したのは、紛れもなく、
夜の彼の姿だった・・・。
完